2004年02月の日記

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2004.02.23
さて、’お金がないから自分で内装工事をする。’
これは、正しいのでしょうか?
8ヶ月あまりの工事の経験からいうと、
あまり得策とはいえないようです。
塗装をだけを自分たちでするなどの、
部分的なものならいいでしょう。
その分の工事費が浮きます。
しかし、設備以外の全作業となると話はかわります。
まず、道具を買い揃えなければいけない。
電気ドリル、押し切り、サンダー、インパクト・・・。
必要なものすべて揃えたら、いい値段になります。
今回の工事を建設業者に頼んだら、
多分1ヶ月でできるでしょう。
7ヶ月、余分に掛かった計算です。
家賃がまともに発生するなら、いい額になるはずです。
さらに、オーナー自らが、作業をするなら、
その期間の収入が、ゼロになるわけです。
仮に家賃15万、オーナーの収入を20万とすると
それだけで、35万×8ヶ月=280万です。
しかも、その間に本来、オーナーが
するべき作業が一切できない。
料理、スタッフ、経理、仕入れ業者の選定、
備品の購入などです。
オーナーの建築に関する知識と経験、人脈など
そのときの条件次第では、結局、損をした
なんてことになるかもしれません。

でも。
そんな収支なんて、吹っ飛んじゃうぐらいの
愛着が生まれますね。
柱にできた傷の一つ一つ、貼ったタイル1枚1枚、
床板の1枚1枚、すべてに自分がいるのです。
2004.02.16
2ヶ月以上が経って、やっと今までのことを
振り返る余裕ができました。
スパイスカフェは、設備工事以外すべて
自分たちの手作りです。
去年の4月から工事を始めました。
最初は図面もなく、道具は、のこぎり、金槌、
バール、軍手のみで1人で始めました。
20年以上使われなかったアパートの
掃除から始まりました。
先がまったく見えず、融資も決まらず、
悶々としながら、毎日、1人で埃まみれで
作業をしていたのを、思い出します。
徐々に友達、地元の人、親戚の人たちが、
手伝いに来てくれました。
生まれ育った場所での開業だからか、下町気質なのか、
たくさんの人たちが集ってくれました。
作業が本格化してきたのは、
7月に融資の内定を受けてからでした。
やっぱり、お金です。これがないと話にならない。
道具もまわりの職人さんたちがいろいろ貸してくれて、
最後はそれなりの現場になりました。
4月から11月末のオープンまで、
8ヶ月間の長期工事でした。

たくさんの人たちの手を借りて、オープンした店です。
恩返しの意味も込めて、
僕は、気持ちの入った料理を作り続けたいと思います。
2004.02.09
久しぶりの日記更新です。
オープン以来、息もつかずに全力疾走していた感じです。
やっと、少し落ち着きました。
なにせ、1人でやっているので、時間が足りない。


7:00起床 7:30プルーンのタルト焼き 8:00チキンカレー作り
9:00米炊き 10:00クルミパン焼き 10:30ナスのマリネ作り
11:00ホール営業準備 11:30サラダ準備 11:45オープン
14:00ランチ終了&カフェタイム開始 17:00カフェタイム終了
17:00買出し、発注、打合せ、ギャラリー整備 
17:45ディナー営業準備 18:00ディナー開始 
22:30営業終了 23:00掃除 23:30ラムカレー作り 
25:00キャラメルのムース作り 25:30厨房内掃除 
26:00在庫管理&発注 26:30売上集計

自分の時間なんて、1分もなかった感じです。
自分の食事は立ったまま、ご飯にカレーかけて3分で終了、
なんてことも、しばしば。


それだけやって、1年半ぶりに貰った給料は数万円・・・・・。


スパイスカフェは奥まったところにあるので、とっても入りにくい店です。
しかもほとんど宣伝していない。
口コミで来て下さるお客様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
お金なんて要らないです、また来て下さい、っていいたいぐらい。
どんなに苦労しても、美味しいって言われると、うれしい。


先日、素敵なおばあちゃんが1人で食事をなさって、最後に言ってくれた言葉。


’ここに来ると楽しい。また、来させてください。’


プロなら、美味しくて、当たり前。
美味しくて幸せになれる店。そんな場所にしたいです。

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